誰にでもできる最も妊娠の確率を高める3つの要素とは
排卵検査薬・基礎体温表・頸管粘液
妊娠の可能性を高めるためには、妊娠の可能性がある期間になかよしを行うことが大切です。
そのためには、排卵日がいつくるのかをより正確に知り、自分の”タイミング”を把握することが重要です。
病院では、超音波検査やホルモン検査などでさらに正確な排卵日を予測しますが、自宅でできる3つの方法をご紹介します。
3つの観察方法を組み合わせて自分自身の排卵周期を知りましょう。そうすることで、より正確な排卵日を予測することが出来ます。
1.排卵検査薬を使う
排卵検査薬とは、尿からLHという黄体形成ホルモンの大量放出を感知する検査薬で、尿をかけて検査します。メーカーによって検出できる時間が異なりますが、一般的な検査薬は排卵日の平均32~38時間前に陽性が表れるので排卵日を事前に予想することが出来ます。
黄体形成ホルモンは排卵をうながすホルモンで、「LH」(Luteinizing Hormone)と呼ばれ、 LHが大量に放出されることを「LHサージ」といいます。
LHサージは、排卵の平均32~38時間前から分泌を始め、ホルモン濃度がピークに達してから10~12時間後に排卵が始まります。
LHサージは排卵の前に分泌され、排卵検査薬には分泌された時点から陽性の反応が表れます。排卵3日前から排卵1日後の5日間になかよしすると妊娠率が高くなるので、検査薬が陽性になった時点から続けてなかよしするのがよいでしょう。
繰り返しますが、排卵検査薬が陽性の反応を示すのは排卵の前です。そのため、排卵検査薬で陽性が出た後、2、3日たってからようやく基礎体温が高温期になるというのはおかしくありません。排卵検査薬も他の方法と同様に、個人差があり、ホルモンバランスやストレス、睡眠不足などの要因に左右されることがあります。
2.基礎体温表を作る
基礎体温表を作ることで自分の体内ホルモンバランスをおおまかに把握することができます。
基礎体温とは、最も安静にしている時、エネルギーを最低限にしか使用していない時の体温です。
基礎体温表を枕元に置いておき、その日の体調も記入しておきましょう。
卵胞ホルモンと黄体形成ホルモンの影響で基礎体温は変化します。
基礎体温を継続的に記録することで、自分のリズムが分かり、排卵日を推定できます。
始めは、前もって排卵日を予測することはできないので、記録を続けて一定のパターンを把握することをおすすめします。
一般的には、体温上昇の直前にガクッと下がる日が排卵日だと言われています。
その日に排卵が起こり、基礎体温は高温期に移行します。
しかし超音波の進歩により、卵胞が確認できるようになると、必ずしも排卵日と一致しないことがわかってきました。
人によって、排卵日が最低体温日の次の日であったり、高温期初日だったりします。
また、基礎体温表は上のグラフのようにはっきりと低温期と高温期で分かれる人もいればそうでない人もいるので、神経質にならずに続けていきましょう。
3.頸管粘液の量と状態を観察する
排卵日はおりものの状態からでも予測できます。
おりものは、膣と子宮をつなぐ子宮頸管というところから分泌される物質です。
月経後しばらくは乾いた状態ですが、卵子が成熟し、排卵が近くなると卵胞ホルモンの影響で、おりものの量が増えたり、粘度が増します。
排卵が近づくと、生卵の白身のようなネバネバしたおりものが分泌されます。
- 排尿後、ティッシュペーパーで拭ったものを確認するか、指を膣に入れて付着したものを観察します。
- 毎晩、その日のおりものの状態を記録します。
- 10cmくらい伸びるようになったら、排卵日が近いという目安です。
おりものの変化にも個人差があります。
おりものに変化が起こらずに排卵する場合もあるので、一つの目安として活用してみましょう。