排卵期に差し掛かると、ホルモンバランスの変化から唾液にも微妙な変化が表れると言います。
それを利用して、唾液を観察することで排卵日を予測する排卵検査器が販売されています。
唾液をレンズ部分に薄く塗り、乾かしてから見てみると、排卵期の場合はシダ状の模様が見えるようになるのです。
これは本当に排卵日を予測するのに適しているのでしょうか。
もし適しているのであれば、一つ5,000円から10,000円程度とお値段は張るものの、消耗品である排卵検査薬を使うよりずっとコストパフォーマンスが良く、使い勝手が良いものになるでしょう。
あくまで意見の一つとして聞いていただきたいのですが、結論から言えば、唾液で検査する排卵検査器は、それほどお得ではないと思います。
その理由として、最大のネックとなるものは、「正確に排卵日を知りたいと思ったら、どうしても複数の検査法を実施することになるから」です。
唾液で検査する排卵検査器だけで排卵期を予測し、それに従ってタイミングを取ることもできるかもしれません。もちろんそれで不自由を感じないのであればまったく問題ありません。
しかし、排卵期を迎えれば乾いた唾液にシダ状の模様が見えるという反応が、排卵日のどれくらい前に起ることなのか、いつも同じタイミングで同じように性状の変化が表れるのか。
そのような疑問は湧いてきますよね。
ホルモンバランスの変化によって唾液の性状が変化するのですから、ホルモンバランスの変化のしようによっては、うまく観測できないこともあるかもしれません。
役に立たないという訳ではありません。
排卵期を知るには参考になりますが、ある程度のパターンを掴み、信用できる検査とするためにはやはり排卵検査薬や基礎体温計などを併せて使う必要があるのではないでしょうか。
そう考えれば、基礎体温計と排卵検査薬の併用で十分なのではないかという気もします。
一度購入すれば半永久的に使える点が、唾液で排卵期を予測する排卵検査器の強味ですが、そればかりではかえって非効率な検査になってしまうかもしれません。
また、これは製品によって差があるかもしれませんが、唾液を観察して排卵期を予測する排卵検査器の使用にはコツが必要だと言われます。
この点から見ても、すぐさま信頼できる検査ができるとは限らないので、お得そうに見えるからと言って排卵検査器だけで排卵検査をするのはあまりおすすめではありません。
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