ハイテスターHのトリプルライン検出法では、ただラインの出現や濃淡だけで陰性か陽性化を判定するわけではなく、薄くても本数が増えれば陽性と判断するので、一目で分かりやすい、判定で迷わなくて済むという利点があります。
トリプルライン検出法の最大のメリットは、ホルモンが増加していることが一目で分かるという点。
一般的な排卵検査薬では、線は浮かび上がっているようだけれど薄いとか、線の濃さに変化が見られないとかで、いまいち排卵に近づいているという実感が湧かないと感じる方もいると思います。
ハイテスターHでは、LHサージに向けて上昇していく黄体形成ホルモンの様子が本数によって確認することができるので、実感として排卵に向かっているということが分かりやすいのです。
ただし、実感としてそう感じるという程度のものだとお考えください。
よほど小まめに検査しなければ10mIU/mlから30mIU/ml、30mIU/mlから100mIU/mlと言った変化を段階的に確認することはできないでしょう。
また、誰もが100mIU/mlというホルモン値に達するかは分かりませんし、10mIU/mlという低域のホルモン値は排卵期に関わらず分泌されていてもおかしくない数値なので、低域のライン自体は排卵期を知るための参考にはなりません。
このせいで多少ややこしい検出法に感じられますが、ハイテスターHを使用する上での目標は、30mIU/ml以上を示すことが知りたい＝「2本以上のラインを確認すること」となります。
Rと表記されているリファレンス部のラインの他、1本目はいつ出ていてもおかしくない（よってラインが一本の場合は陰性）。
二本目以降は排卵日前の可能性があり、もし3本現れているのであればLHサージのピークとなっている可能性が高い。
要するに、ハイテスターHは基本的に30mIU/mlに感度設定がされている排卵検査薬で、その前後の数値も参考までに見えるようにしてくれている製品なのです。
また、これを重視するかどうかは人によるかもしれませんが、ホルモン値の減少が目に見えることも利点の一つです。
ハイテスターHでは、ラインの増加が見られた場合に陽性と判断しますが、ラインが減少した場合、それが仮に3本から2本への変化だったとしても陰性と判断します。
ラインの濃さで判断する場合、LHサージが終わり、ホルモン値が下降に至るタイミングでも陽性反応と判断することができるかもしれません。
しかしハイテスターHは陽性反応を確認してから40時間の間に排卵が起こるというタイミングを知るためのものですから、LHサージの下降時に陽性反応を示してしまうと、少々検査結果が曖昧になってしまうかもしれません。
妊娠の確率ということを考えても、排卵日当日では望みが高いとは言えませんから、しっかり排卵日前を確認できる必要があります。
つまり、いつラインが増加し、LHサージが始まるのかと同じくらい、いつラインが減少し、LHサージが終わるのかを知ることも、排卵検査を行う上で重要なデータとなるのです。
ハイテスターHはホルモン値の増減が一目で判断できるので、妊娠を望むときに確率が高いタイミングを逃しにくいというメリットがあります。
