排卵日前後を狙って性交を行う。 精子の濃度を高めつつ運動能力を下げないために適度な禁欲を心掛け、タイミング、質ともに完璧と思われる性行為を行う。
そこまですると、少しでも妊娠の確率が下がることはしたくないし、少しでも妊娠の確率を上げる方法を取りたくなるのが人情だと思います。
具体的には、性行為後、安静を保つといったような、効果があるかどうか分からないけれどやった方が良さそうなことをやりたくなる。
性行為後、精子が子宮内にたどり着きやすいように女性の身体を安静に保った方が良いのだろうかと思うことはありますよね。
もっと確実に、精子がこぼれないように腰に枕などを挟んで高く上げ、しばらくジッとしているとか、逆立ちしてみるとかいう工夫もよく聞くところです。
しかし残念ながら、安静にしたり、腰を高くあげて精子が流れ出るのを抑えたりすることで妊娠の確率が上がるという明確な根拠はないと言います。
性行為後にどう過ごすかということで妊娠の確率は変わらないと考えて差し支えないのであれば、安静にするかどうかは気分の問題ということになります。
安静にした方が良さそうだと思うのであれば安静にし、特に気にならないというのであれば普通に過ごして良いでしょう。
膣から流れ出る精子がもったいないと感じるのであれば腰を高めに維持しておくのも精神衛生上良いかもしれません。
ところで、性行為後に安静にした方が良いと感じる方は、例えば排卵日にたまたま燃え上がってしまい、二回戦に突入した場合はどう思うでしょうか。
安静にした方が良いのなら、排卵日に二回戦へ突入するのはあまり良いこととは思えないかもしれません。
性行為はハードな運動と言えばハードな運動ですし、一説によると、ペニスの亀頭の部分が大きくカリと呼ばれる溝がある不思議な形状は、別のオスの精子を掻きだすためだという話もあります。
もしそれが事実なら、性行為を繰り返すのは妊娠の確率を下げる行為にも思えます。
しかし感覚的には、二回も行為に及べば、その分妊娠の確率も高くなりそうではないでしょうか。
それどころか一晩で三回行為に及ぶということすらあるかもしれません。 そんなに燃え上がって楽しんでいる状態で、安静にしなければならないからと行為を控えるのはもったいないとすら感じはしないでしょうか。
実際のところはどうなのか分かりませんが、このように考えると妊娠するために排卵日前後の性行為後にはこう過ごさなければならないということはなく、過ごしたいように過ごすのが一番なのではないかという風に思います。
