検査薬によって直接尿をかければ良いものと、浸す方が適しているものがあります。
日本製の排卵検査薬の多くはどちらでも検査可能ですが、しっかりと手に持ちやすく、採尿部も広くしっかりしているので、海外製の、細くてペラペラしたただの試験紙のようなデザインと比べると、直接尿をかけやすいようにできているようです。
採尿の仕方によって正確さが変わるわけではありません。
どちらの場合でも、指示通りに採尿を行うことさえできれば、正常に検査を終えることができるはずです。
難易度の話をすれば、コップに浸す方が簡単だとは思いますが、慣れてくれば紙コップなどの道具が必要なくすぐに検査できる直接採尿する方法を採る方が楽だと思うかもしれません。
ただ、正確さの話に戻れば、説明書(添付文書)にこのような文言があることに注意が必要です。
「にごりのひどい尿や異物がまじった尿は、使用しないでください」
ハイテスターH、ドゥーテストLHで同じようにこのような注意書きがされています。
この注意書きに留意するとすれば、直接採尿する方法では尿のコンディションを確かめようがありません。
ひどいにごりがあろうが、異物がまじっていようが、確認するヒマもなく検査を始めてしまうので、もし尿がそのような状態だとしたら知らずに不正確な検査をしてしまう恐れがあります。
そういう意味では、コップに尿に浸す方法の方が確実に検査を行えると言えるでしょう。
ところで、にごりのひどい尿や異物のまじった尿というのはどのようなもので、どのような原因で起こるものなのでしょうか。
尿のにごりの原因にはいくつかあります。
膀胱炎や尿道炎による炎症が原因となること、性感染症が原因となること、おりものがまじってしまうこと、その他、尿路に関わる病気やシュウ酸を多く含む食事を摂ることなどが原因で、尿はにごることがあります。
女性の場合、この中では特に膀胱炎や尿道炎は比較的ポピュラーなものだと思いますし、おりものが混ざることも決して珍しくはないと思います。
つまり、排卵検査に適さない尿になることは、意外にあるということです。
慣れてしまえばコップにわざわざ採尿してから浸すという方法を採らなくなってくるかもしれません。それに日本製のものは特に採尿しやすいデザインになっているので、その必要性も感じないでしょう。
いつもコップに採って行うべき、というわけではありませんが、何度かに一度は尿のコンディションを調べるという意味でも、コップに尿を採るようにすると良いかもしれません。
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