「AVA(エイバ)」は2016年にアメリカで開発されたウェアラブル排卵検査器です。
ブレスレット型のデバイスを就寝時に腕に巻いておくだけで、体温の変化や呼吸数、心拍数など様々な生体データを取得し、間接的にホルモン値の変動を察知することで、排卵日を89%もの精度で予測してくれるといいます。
AVAを使えば、基礎体温計と排卵検査薬と言った妊活に必要でかつ二大面倒くさい作業を寝ているだけでこなせるようになります。
基礎体温計のように朝一で体温計を口にくわえる必要もなければ、尿をかける必要もありません。
アプリによって生体データを管理しますから、夫とデータを共有することで排卵日を伝える手間も不要、少し神経を集中してデータを見れば、妻の体調の変化やメンタルの変化、睡眠の質なども察することができるかもしれません。
妊活中はしばしば女性側の負担が大きくなることや、妊活に対する意識のズレ、生活リズムのズレなどで対立することもあると思います。
排卵検査をすること、基礎体温を付けることなど、妊活に際して、女性にばかり負担が重なってしまうのも大きな問題でしょう。
ウェアラブルデバイスは排卵日を簡単に、正確に知るということ以上に、夫婦の関係を良好にする可能性を秘めていると思います。
残念ながらまだ日本向けには発売されていません。
しかし、日本に向けて発売されるか、アジア圏でも同種のウェアラブルデバイスが開発される日は近いのではないでしょうか。
面倒臭くなく、精度が高いウェアラブル端末ですから、その有用性が知られれば従来の排卵検査薬や基礎体温計を追い抜いて妊活のマストアイテムになることは間違いないように思います。
今後、AVAやこれに類するウェアラブルデバイスが日本で使えるようになったとして予測できる短所としては、病院にかかるときなどは、データとして扱えるか不明ということ。
医師が基礎体温表を求めるのであれば基礎体温表を作らなければなりませんから、このときに手間がかかってしまう可能性はあります。
89%の精度とは言え、排卵検査をする際に信用度の高いLHホルモンを分泌状況を計測しているわけではないので本当に排卵日を捉えられるのか、それぞれ従来の排卵検査薬や病院での卵胞検査などと比較して自分に合っているのかを確認した方が良さそうなこと。
「AVA」は誰にでも使えるというわけではないこと。
例えば生理周期が長い傾向にある方や、多嚢胞性卵巣症候群を患っている方は、正確な排卵周期を特定するのは難しく、使用に適しているとは言えません。
「AVA」に限らず、排卵検査薬でも生理周期や伴って排卵が不定期な方は、正確な排卵日の特定が難しいものです。
生理周期が不安定だったり、生理期に過剰出血や痛みなど強い症状があるのであれば、こうした自宅で排卵検査ができるアイテムを使用する前に、医師に相談することをおすすめします。
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