排卵検査薬の仕組みは、排卵前に高まっていく黄体形成ホルモンの値を察知することで、間接的に排卵の時期を予測するというものです。
排卵に反応しているのではなく、排卵を引き起こすトリガーである黄体形成ホルモンの急上昇(LHサージ)を尿から測定しているだけなので、あくまで間接的に排卵を知るための簡易検査となります。
ホルモンの分泌量には個人差があるので、ホルモン分泌の傾向と排卵検査薬が合っていなければ陽性反応があまり濃くならないということはありえます。
たまたまその周期のホルモン値が低かっただけだったのかもしれませんが、もともとホルモンの値が低い体質なのかもしれません。
もしくは、そもそも排卵検査の回数が足りなかったとか、タイミングが合わなかったというパターンも考えられます。
例えば毎日朝に検査をしていたけれど、その周期はある日の夜から夜中にかけて短いピークが来ていたというような状況であれば、濃くならないままピークを迎え、次の日の朝にはまた薄目の陽性反応となり、そのまま静かに陰性へ、ということもあるでしょう。
テストラインが色づき始めてからは一日二回小まめに検査しているよという方であればピークを逃すことは少ないかもしれませんが、ピークの時間が短い方であれば小まめに検査していても一番濃い陽性反応は見られないということがあるかもしれません。
ピークを確認できないとなると不安かもしれませんが、排卵検査薬ではピークを待つ必要はありません。
むしろピークを待っていたのでは、一番のチャンスを逃してしまうことになるかもしれないのです。
妊娠の確率がもっとも高いのは、排卵日の二日前と言われています。
排卵日当日にタイミングを合わせなければならないと考えている方も多いと思います。
しかし卵子に比べて精子の寿命の方が長いことや、卵子は排卵直後が受精能力のピークである一方、精子では射精直後には受精能力がないことなどを考えると、精子が先に待ち受けている方が好都合。
ピークは捉えられなかったとしても、排卵に向けてホルモンの値が上昇していることが分かったなら、あまり神経質にならずにタイミングを取ることをおすすめします。
もちろん、ホルモンの変化をしっかり確認できて、ピークがいつなのかが分かる検査薬の方が良いことは間違いありません。
排卵日が分からなければ排卵日の二日前だって分かりませんからね。
また、一定以上濃くならない…というのではなく、排卵検査薬を代えても検査を小まめにしてみても全然陽性反応にならないという場合は、身体に異常がある可能性もありますので、医師に相談することが大切です。
もし、まったく反応がないわけじゃないけど…というのではあれば、排卵検査薬を感度が高いものに変更する、小まめに検査するようにするという工夫を試してみてください。
排卵検査薬で知ることができるのは排卵そのものではなく、排卵の前兆を表すLHサージです。
陽性反応の濃さよりも、陽性であると確認できるかどうかが大切になります。
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