排卵検査薬を薬局で購入しようとすると、薬剤師が常駐する調剤薬局で購入手続きをしなければなりません。
これは排卵検査薬が第一類医薬品に指定されているからで、私たちはただ黙って棚に並んでいるものをレジに運べば良いというわけではないのです。
しかし、どうして排卵検査薬がこんな扱われ方をしているのか、少し疑問に思いますよね。
第一種医薬品と言えば、使用に関して特に注意が必要な医薬品であり、使用を誤れば重大な副作用を引き起こすことも懸念されるようなものが分類されるもののはずです。
しかし排卵検査薬は口にいれる訳でもないし、特に使用方法に慎重にならなければならないというものには見えないので、第一類医薬品に分類されているのは不便に感じたりもしますよね。
排卵検査薬は、もとは医療用医薬品でした。
2016年の薬事法改正により市販もできる一般医薬品に分類されたので、段階的にまずは第一類医薬品として扱われることになったようです。
排卵検査薬は副作用を心配するような製品ではありませんし、使い方に注意が必要というわけではありませんので、今後、第二類医薬品になったりして、もう少し手軽に購入できるようになるかもしれませんね。
とは言え、排卵検査薬を使う期間はあまり長くないと思いますから、そのうちもっと手軽に購入できると言われてもあまり嬉しくないかもしれませんね。
しかし、薬事法の改正により一般医薬品である第一類医薬品に分類されたことで、ネット販売も可能になったことで改正前よりは随分購入しやすくなったと思いますので、少しずつ消費者にとって使いやすい製品になっています。
排卵検査薬を買うのが面倒臭いから使いたいのに使いづらい、どうしてこんなに厳重に扱われなきゃいけないの？
そもそも薬ってついてるけど薬じゃないじゃないに、と不満はあるかもしれませんが、今のところはこういう分類になっていると納得するしかありません。
ただし、排卵検査薬は誰でもいつでも簡単に買えて良いという製品でないことも確かです。
排卵検査薬はあくまで妊娠を希望する方が、妊娠の補助のために排卵日を予測するための製品ですから、例えば避妊のために利用すると言った使い方は間違いになります。
排卵検査薬は排卵を予測するためのもので、安全日を確認するためのものではありませんから、間違った使い方によって期待しない結果（妊娠）となっても誰も責められません。
もっと簡単に買えれば良いという気持ちはもっともですが、現在のように薬剤師の説明を受ける機会があり、購入に多少手間がかかる方が、間違った使い方をする確率が減るという点で長所があると思います。
避妊を目的とするのであれば、コンドームを買った方が早いし安いという今の状況が、良いバランスなのかもしれません。
この点を考慮すると、今後も排卵検査薬が第一類医薬品として扱われ続ける可能性もありますよね。
