排卵検査薬を使う場合、排卵日をしっかり狙ってタイミングをはかりたくなるかもしれませんが、排卵後の卵子の寿命はおよそ一日、24時間程度あります。

その中で、受精能力が高い時間は12時間程度、もっともピークの時間は排卵後6時間と言われたりします。

もちろん個人差もあるでしょうから機械のように厳密に寿命や受精可能時間が決まっている訳ではありませんが、おおよそこの範囲で、卵子は受精の瞬間を待ち受けているのです。

一方、精子が射精されてからの寿命は2∼3日程度、長ければ7日間ほどになることもあると言われています。卵子に比べると生存可能な時間は長いですよね。

もちろん、精子の受精能力にも変化があり、新鮮であることに越したことはありません。

ただ、精子が生きていて、受精能力を持っている間に卵子にたどり着くことができれば、妊娠は成立するということです。

つまり妊娠の可能性は排卵日にしかないと言って間違いではないのですが、だからと言って排卵日にタイミングを取る必要があるのか、排卵日に精子を受け入れなければいけないのかというと少し話しは違います。

実際、もっとも妊娠しやすいには、排卵日の2日前にタイミングを取ったときだと言われています。

排卵日にしか妊娠のチャンスはありません。

しかし、受精に向けてタイミングを取る機会はどれくらいあるのかと考えると、排卵日の三日前から排卵直後程度までのおよそ三日間になるということです。

だからこそ、排卵検査は排卵日そのものより、いつ排卵が来る可能性が高いか？を正確に知ることが大事です。